楽しみは備えから

冬の低山の楽しみ ~ 楽しみは備えから(47)~
冬の低山は、それぞれの地域にもよるが、それなりの準備があれば、ゆとりを持ち行動できる。特に12月から1月の太平洋側の低山は、冬型の気圧配置の下では、晴天になる確率が高く、寒さは厳しくとも、風の通らない日だまりは、ほのぼのと暖かい。…

悪天候に学ぶ ~ 楽しみは備えから(46)~
専門に登山をする人であれば、天気が悪い時でも、その人の能力の範囲で行動することが多い。私が担当していた登山教室も同様、やりが降らない限り中止はないとしていた。雨、風、雪、等々の悪天候を経験することは、人間の対応能力と判断力を…

観天望気が手掛かり ~ 楽しみは備えから(45)~
天気予報を見る習慣ができたら、予報通りに天気が変化するかを、いつも確かめよう。気象庁がハイテク技術等を駆使した翌日の予報確率は80%以上(東京地方)なので、以前に比べると非常に精度が高い。日本全体や大きな地域での気象予報は、…

観天望気を心がけよう ~楽しみは備えから(44)~
外に出たり、山に行ったりしたら、まず、空を見上げてぐるりと見渡そう。晴れている、曇っている、雨が降っている、などは一目瞭然だ。しかし、雲の種類、姿と呼び名まで覚えるのには、少々時間がかかりそうだ。空に浮かぶ雲、山間から湧き上がる…

天気予報に親しもう ~楽しみは備えから(43)~
天気は、地形と同様に、自然の中で安全に過ごすため、誰もが関心を持ち、理解する必要がある。特に秋から冬へ向かう山は晴天なら心地よいが、ひとたび荒れると命の危険に直面しかねない。天候の変化を予測することは非常に重要だ。地形や…

秋の山に潜む危険 ~楽しみは備えから(42)~
美しい秋の山は、半面、多くの危険を秘めている。当たり前のことだが、秋から冬に向かい、日ごとに日照時間が短くなる。夕暮れが迫ると、暗く寒くなる。視界が狭くなり、筋肉がこわばり、朝からの疲労も重なって、転倒、滑落、道迷い等の事故…

秋の山を歩く喜び~楽しみは備えから(41)~
美しい秋の山は、その眺望の素晴らしさでもお勧めだ。秋が深まると広葉樹林の葉が落ち、普段は見えない景色が展開する。特に秋の好天時は、大気が乾燥して水蒸気が少なく、遠くまで鮮明に見通せることが多い。ススキの穂波のはるかか…

秋の山を歩く幸せ~楽しみは備えから(40)~
四季のある日本の自然で、世界中のどこよりも素晴らしい季節が秋だ。赤く色づくだけだったり、黄葉だけだったりなら、他国でも見ることができる。照葉樹林帯に織りなす日本の紅葉は、わが国ならでは。世界に類を見ない。特に秋の山では、…

「ナビ」に頼る怖さ ~楽しみは備えから(39)~
最近では、車載の衛星利用測位システム(GPS)の地図や、携帯電話用のアプリで簡単に地図画面が出てくる。いわゆる「ナビ」だが、都会生活では、こうした“あなた任せ”の文字、記号の指示や、音声アナウンスで容易に目的地に達することができる。…

地図を見る習慣を持とう ~楽しみは備えから(38)
地図に親しみ、慣れるには、いつも地図を見る習慣を持つことが大事。都会生活でも、地図から場所を割り出すことができれば、山や自然の中でも同様にできるようになるだろう。あまり難しいことではない。自宅周辺が載っている2万5千分の1地…