小物類で重要なものは、ヘッドランプだ。
暗闇の中、両手を自由に使えるのは利点だ。
日帰りの山でも油断しないで持参しよう。
道に迷い、日が暮れて身動きできなくなったら、防寒用下着にシャツとズボン、その上にフリースのジャケットを着込み、外側にレインウエア上下を着ていれば、冬場以外の春から秋の低山では野宿が十分できる。
登山教室などでは、現在地を把握するため、地図と磁石(コンパス)を強調している。
もちろん、読図(地図を読むこと)に精通すること、コンパスの使用法に習熟することが望ましいのだが、当面はコンパスでどちらが北かが分かればよい。
地図の上が「北」であることから、大ざっぱに位置関係を想像できるようにしよう。
著者:日本山岳ガイド協会理事長 磯野剛太