明るく開けた日の出山の頂上、眼下に青梅の街並みが輝く

「ふるさとの山々 高きが故に貴からず」(34)東京【共同通信社提供】


日の出山(ひのでやま)(東京・青梅市、日の出町=902メートル)

◎奥多摩入門の山  御岳山から静寂の尾根へ

静寂で緩やかな稜線(りょうせん)歩きが楽しめる奥多摩入門の山。アクセスも便利で登山道も整備され、さまざまなルートから登られている。

今回は、関東で名高い信仰の山、御岳山(みたけさん)から日の出山へ。ケーブルカー(御岳登山鉄道)を使ってJRの駅からの標高差約600メートルをカバーする。

親子連れや体力に自信の無い方、奥多摩を初めて訪れる人達にお勧めしたい。秋には星や月を眺め、御岳山の宿坊に泊まって往復する夜のお月見山行も楽しめる。

JR青梅線御嶽(みたけ)駅からバスとケーブルカーを乗り継いで御岳山駅へ。

駅前の御岳平が出発点となる。

「日の出山」登山ルート

御岳平から杉木立の間に日の出山を眺めながら、左手参道を進み、鳥居をくぐると前方に家並みが見える。

御岳ビジターセンターの前を進むと、樹齢千年といわれる神代(じんだい)ケヤキがある。

左手に日の出山への道が分かれる。

時間があれば、往復約15分の御岳山頂の御嶽神社へ寄ってみよう。

分岐から道標に従って起伏のある集落の中を抜けると、静かな山道に入る。

杉並木の尾根道

植林の尾根を下って行くと左手に開けた畑地に出る。

正面に日の出山が眺める。

岩の尾根道の先で右に上養沢(かみようざわ)と養沢鍾乳洞方面への道を分け、角材で階段状に仕切られた登りから、山側に岩場を見て南面を巻くように登っていくと、東雲(しののめ)山荘が前方に見えてくる。右手に大きな案内板と気持ちの良いトイレがある。

園地のように整備された奥の高みが山頂だ。

あずまやの立つ広々とした頂は気持ちよく開け、東に関東平野の展望が開ける。

西には御岳山と川苔山(かわのりやま)など奥多摩の山々、間近には大岳山。秋から冬の遠望のきく日には遠く筑波や日光の山々を眺めることができる。

明るく開けた日の出山の頂上、眼下に青梅の街並みが輝く

下山は南東の方向、三ツ沢への道標に従い山頂を出る。

しばらく丸太の階段状の道を下ると、上養沢の分岐となる。

さらに登山道を下り、顎掛岩(あごかけいわ)や馬頭観世音を過ぎ、植林の斜面を下るとお堂のある滝本に出る。

日の出町側からのハイキングコースの入り口であり、1.5キロほど林道を下ると三ツ沢集落で、武蔵五日市へのバス停がある。

5分ほど北に歩くと日帰り温泉「つるつる温泉」がある。

JR武蔵五日市駅行きバスはここから出る。

(日本山岳ガイド協会 大蔵喜福)

【ガイドの目】

◎コースは下山向きが多い

コースは多いが、登りより下山に向いている。三室山を経由して日向和田駅へ、金比羅尾根を武蔵五日市駅へなど、多くはJRの駅に直接出る。

青梅線周辺には吉川英治記念館、玉堂美術館など見どころも多い。ケーブルカー利用は時間に余裕が生まれるので、周辺を周遊するのもよい。

御岳山にはレンゲショウマが群生している。この花が終わると山は秋本番を迎える。

御岳山のレンゲショウマの群生。花が閉じると秋色が忍び寄る。

御岳山のレンゲショウマの群生。花が閉じると秋色が忍び寄る。

トイレは、ケーブルカー御岳山駅、御嶽神社前、日の出山頂直下にある。水はケーブルカー駅の売店などで購入可。

▽参考タイム

御岳山駅(20分)日の出山分岐(往復15分)御岳山御嶽神社、日の出山分岐(45分)日の出山(1時間20分)滝本(35分)つるつる温泉

提供:共同通信社

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ピックアップ記事

  1. Fotolia_98747583_Subscription_Monthly_M
    百万人の山と自然 「安全のための知識と技術 公開講座」を群馬で開催致します。…
  2. 0612gazou
    百万人の山と自然 「安全のための知識と技術 公開講座」を福岡で開催致します!映像や資料をまじえて…
  3. 06安全のための知識と技術
    百万人の山と自然 「安全のための知識と技術 公開講座」を名古屋で開催致します!映像や資料をまじえ…
PAGE TOP