地図に親しみ、慣れるには、いつも地図を見る習慣を持つことが大事。都会生活でも、地図から場所を割り出すことができれば、山や自然の中でも同様にできるようになるだろう。
あまり難しいことではない。
自宅周辺が載っている2万5千分の1地形図を買い、親子や家族で試してみよう。
通勤や登校の際でもよい。
実際の場所を地形図とコンパスで同定(その場所が地図上で合致)することができれば、その周りの地形、建物、橋、田畑や樹林が見えてくる。
何回も何回も繰り返し試すうちに、これらが容易に分かるようになる。
さらに地形の高低や歩いた距離を計算できるようになれば、地図を読む第一歩をクリアしたことになる。
著者:日本山岳ガイド協会理事長 磯野剛太