山麓から見た四阿屋山

「ふるさとの山々 高きが故に貴からず」(38)埼玉【共同通信社提供】


四阿屋山(あずまやさん)(埼玉・小鹿野町=771メートル)

◎四季の花々に出会う山  スリル満点のくさり場も

奥秩父北東部、両神山(りょうかみさん)から東にのびる稜線(りょうせん)の末端に位置する。

四季を通じ、セツブンソウ、フクジュソウ、ロウバイ、ハナショウブなどの花々が楽しめる。

秋からがこの山の登山シーズンだ。頂上近くは油断ならないくさり場があり、スリル満点だが、頂上抜きでも十分に楽しめる。

今回は、小森バス停から桜本コースを往路に、復路は薬師堂に下る鳥居山コースにとる。

埼玉・四阿屋山

桜本コースの静かな登山道を行く

2時間足らずで頂上に立つことができる。

バス停から薬師堂方向に進み、標識を左折。あぜ道をたどり山道へ。

くねくねとひと登り、疎林広場を通過するとトイレと水道がある公園管理道路終点駐車場に出る。

ここまで車で入れば山頂まで1時間とかからない。車道はさらに奥の民家まで続く。

右に山頂への尾根道、左下に押留(おとも)への道を分けて進むと山居広場に出る。

奥秩父の山々が眺められ、トイレ、水場、休憩舎がある園地となっている。

山居広場に咲くヒガンバナ

ジグザグに階段状の登りに入り、次に手すりの付く急登を詰めると休憩舎のある展望台に出る。

武甲山方面が良く見え、斜面一体はフクジュソウの自生地となっている。

さらに急な階段道を一気に登り切り、右手から鳥居山コースの尾根道と出会うと、その先に杉木立に囲まれた四阿屋山神社(両神奥社)が見える。

頂上へは神社左側からやや南側を回りこみ、岩場まじりの急登を、くさりに助けられながら慎重に登る。

稜線でツツジコースと合流し、右に木の根の露出した急登を登り切ると、南北にやせた頂上に出る。

3等三角点、展望方位盤、頂上標柱、小さな祠(ほこら)がある。

頂からは特徴ある稜線の両神山と独特な岩峰の二子山などが眺められる。

山頂から両神山などの山々を望む

下山は、往路を慎重に戻り、神社からは左の柏沢・薬師堂方面へ。

ひと下りで鳥居山コースの分岐。右に尾根道に入る。

鉄塔経由、植林帯をなおも下ると左に須川への小道を分け、小さな山の神社に出ると尾根道は終了。

直進するとあずまやのある花見山園地に出る。

振り返れば四阿屋山が大きい。

車道に下りて直進すれば薬師堂のバス停だ。

(日本山岳ガイド協会 大蔵喜福)

 

【ガイドの目】

◎県民憩いの山

両神国民休養地に指定され、県民憩いの山だ。もともとセツブンソウ、フクジュソウで有名。

1月下旬から3月は一帯に咲く。植物園など見どころも多い。

アクセスは秩父鉄道三峰口から小鹿野町営バス。マイカーなら山麓の道の駅に駐車できる。

道の駅やその近辺では、いで湯が楽しめる。

冬の積雪時、凍結時は頂上へのくさり場は危険。展望広場で見事なフクジュソウを楽しもう。

▽参考タイム

秩父鉄道三峰口駅(バス17分)小森バス停(40分)駐車場(25分)山居広場(25分)四阿屋山神社(20分)四阿屋山頂(15分)四阿屋山神社(15分)鉄塔(30分)薬師堂バス停(20分)秩父鉄道三峰口駅

提供:共同通信社

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