秋の山を歩く喜び~楽しみは備えから(41)~


美しい秋の山は、その眺望の素晴らしさでもお勧めだ。

秋が深まると広葉樹林の葉が落ち、普段は見えない景色が展開する。

特に秋の好天時は、大気が乾燥して水蒸気が少なく、遠くまで鮮明に見通せることが多い。

ススキの穂波のはるかかなたに、新雪をまとった高山が、透明度高く眺めることができる時期でもある。

海辺の山々では、はるか遠くの島まで見渡せるのも魅力だ。
じゅうたんのように敷き詰められた落葉の上を、かさかさといわせながら山を巡るのも気持ちよい。

日の出も日の入りも、秋は斜光が長く、赤みが増すので、より素晴らしい。
紅葉の山から落葉の時期まで、カメラやスケッチを始めるのにふさわしい季節でもある。

著者:日本山岳ガイド協会理事長 磯野剛太

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