天気は、地形と同様に、自然の中で安全に過ごすため、誰もが関心を持ち、理解する必要がある。
特に秋から冬へ向かう山は晴天なら心地よいが、ひとたび荒れると命の危険に直面しかねない。
天候の変化を予測することは非常に重要だ。
地形や場所を把握するために地図や地形図があり、天気=気象を予測するために天気図がある。
地形図は等高線によって、地形や標高を割り出すことができ、天気図は、等圧線によって気圧の高低や配置を割り出すことができる。
どちらも線と記号で表すものなので、案外、苦手な人が少なくない。
あまり難しく考えないで、日常生活の中で新聞やテレビの天気予報に親しむことから始めよう。
また、毎日空を見上げる習慣を持つことも大切だ。
著者:日本山岳ガイド協会理事長 磯野剛太