(02)宮崎TR2014121900438釈迦ケ岳からは日向灘から昇る朝日が望める

「ふるさとの山々 高きが故に貴からず」(2)宮崎【共同通信社提供】


(2)宮崎

◇釈迦ヶ岳(しゃかがたけ)(宮崎・国富町、831メートル)

(02)宮崎TR2014121900440山麓から望む釈迦ケ岳(中央)

◎日向灘の御来光望む山  表示充実、歴史の寺も

日向灘(ひゅうがなだ)から昇る、その日生まれたての太陽を眺める。そんなぜいたくな時間を楽しめる山頂が釈迦ケ岳である。九州山地の南の端に位置するこの山のスタートは法華嶽薬師寺(ほけだけやくしじ)から。

ここは新潟の米山薬師(よねやまやくし)、愛知の鳳来寺(ほうらいじ)と並ぶ日本三薬師の一つと言われる。平安時代の歌人、和泉式部が病の治療に訪れたとの言い伝えが残る歴史深い場所である。

バス利用よりマイカー登山者が多い。薬師寺裏手の広い駐車場から登山道入り口へ向かう。トイレを過ぎるとしっかりした表示板のある登山口がある。道は作業用車両が通れる広さで歩きやすい。2合目の先で一度右側斜面の山道に入りショートカットするが4合目下で再び作業道へ出る。

(02)01

この山を初心者にもお勧めできるポイントの一つは、1合目ごとの表示板、そして山頂までの距離が500メートルごとに表示されている点である。ベンチのある6合目まで作業道を登り、そこからは一般的な登山道になる。南国特有の照葉樹の森が辺りを彩り、目に優しい空間をつくっている。

7合目を過ぎ、東側の展望の良い広場に出る。ここはベンチもあり休憩にはもってこいの場所だ。この先、部分的に斜面が急なところが出てくるので注意が必要。また9合目付近に岩場があってこのコース中で唯一の難所になるだろうか。あずまやが左手に見えてくると山頂は近い。春ならばピンクのコバノミツバツツジが見られるのもこの辺りからである。

山頂は奥にお堂があって、東と南側が開け、宮崎平野が一望できる。その先に日向灘が見える。正確にはここより一段高い所に三角点があり山頂表示がある。

宮崎市からそう遠くなく、適度な時間で登れるポピュラーな山だけに、冒頭のように、展望の良さから初日の出を山頂で迎えようとする人も多い。海からの御来光を山の上で見ることができる貴重な場所である。

付近の小中学校の校歌にも登場し、地元の人々にも愛され、その存在感が印象付けられている釈迦ケ岳。歴史に彩られたこの山は魅力あふれる低山だ。(日本山岳ガイド協会 楠木正和)

 

【ガイドの目】

◎ヘッドライト必携

登山道は整備されており迷う心配はないが、御来光登山の場合、ヘッドライトは必携。手に持つ懐中電灯は適していない。また、できれば一度は昼間登り、ルートを確認しておくべきだろう。

6合目から上は部分的に岩場があり若干歩きにくい所もある。足場を選び歩幅を小さくして歩こう。加えてスリップ防止のため、木の根に足を乗せないようにしたい。

山中にトイレはない。登山口で済ませたい。ルート上に水場はないので事前に用意しておこう。

▽参考タイム 薬師寺裏駐車場(5分)登山口(20分)2合目ショートカット道入り口(30分)6合目(20分)展望のある広場(35分)山頂。帰路は往路を戻り、薬師寺裏駐車場まで1時間20分。

 

提供:共同通信社

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