雪山

フィールドへ出て人間力豊かな自分を創ろう!〜国際山岳ガイドの五感刺激登山(1)〜


皆さん歩いてますか?登ってますか?

はじめまして!

私は、国際山岳ガイドの近藤謙司と申します。

「そんな仕事あったの?」と思っている人もいるでしょうね。
ヨーロッパアルプスやヒマラヤなど、世界中の山や秘境地を案内するのが私の主な仕事で、安全に楽しく、山旅が進むことを考え、もちろん国内の山岳地でのガイドも含めて活動しています。

また、山や自然にまつわる講演や講習、登山用具やウェアの開発、気象学や地形、環境や自然保護、そして健康や医学についても山や自然と結び付けて、探求を続けて啓蒙活動もしています。

今後、このコラムを通じて皆さんと「自然を楽しむ・登る・歩く」を一緒に考えたいと思います。

不定期とはなりますが宜しくお付き合い下さい!

 

それにしても「ウォーキング」や「ハイキング」という名前に比べると「登山」というネーミングは、固い響きですね。

重厚で奥深く、頑固で野暮で、哲学的であり、信仰的でもあるような。

「登山」を英語にしてみると「MOUNTAINEERING」とか「CLIMBING」、そして「TREKKING」や「HIKING」と表現もさまざまで、これらをまた違いのわかる日本語に戻しにくい。

やはり「登山」というしかないのでしょうか。

「軽登山」という表現も怪しい。軽い登山とは、いったい何か。

「ハイキング」「トレッキング」も同じく境界線がはっきりせず、区別をつけにくい。

とりあえず、山が好きで、山の景色を見ながら麓を散策する事から、山麓のウォーキング、ハイキング、夏山縦走、スキー登山、厳冬期の岩壁登攀まで全て含めて「登山」の仲間として私は位置づけています。

英語圏の人は、山で斜面を上に登る事を「Hike Up」と言い、急な登りでも、岩場でも、雪壁でもこの表現をよく使います。

日本語では、ハイキングというのは、なんとなく軽く考えがちですが、これも立派な「登山」だということです。

ハイキングは、アップダウンのある自然フィールドでのウォーキング、ハイクは登ることなんです。 さて、ここで登山の範囲を論じるつもりは全くなく、皆さんに少しでも山や自然を好きになってもらって、出かけていただき、その足で歩いてもらいたいと、私は願っているだけです。

そして、皆さんの登山&ウォークが有意義で安全なものになるよう、ちょっとだけ私の知っている事を紹介しながら、ときどきは海外の山のお話もしていきたいと思います。

役に立つかどうかわかりませんが参考にしていただけましたら幸いです。

 

最近は、山ガールといわれる若い女性や若い男性も増え、また、ご夫婦や親子で、近所を歩くだけで無く、近郊の緑地公園や土手の道、そして低山のルートなどでも、歩く人をたくさん見かけるようになりましたよ。

以前より、特に中高年の方々に人気の登山ですが、その皆さんが良く口にしていたのは「健康登山」。

しかし、健康登山という表現には、少々誤解があるようです。健康の為に登山をはじめた方や、はじめようとしている方々に申し上げますが、登山そのものは、必ずしも健康なスポーツであるとは言えません。

寒い外気の中や強い紫外線の中に長時間滞在する事、自分の体重にさらに荷物を加えた重量を足腰で支えなければならない事、食事や水分補給を充分にとって歩けない事などなど、さまざまなリスクがあります。

登山は、『健康な面』と『不健康な面』、『安全な面』と『危険な面』などと、必ず2面性をもっているものであり現代の健康ブームにそのまま直接に結びつくものではないことを理解していただきたい。

自分自身がしっかりと健康にならない限り、真の健康登山とはいえません。

健康になってから、登山をはじめてください。 体調を整え、装備を充実させ、計画を立てた上で、初めて望めるものが登山です。

条件が揃ったら、少しずつ前進し、経験を重ねていくと良いでしょう。

 

そして、少しだけ冒険してみませんか?

「エベレスト登頂」や「南極点到達」などだけが冒険ではなく、「今までハイキングしか知らなかった人が雪山に出かける」「岩登りを体験してみる」「ゲレンデしか滑った事のない人が、パウダーに挑戦する」「異文化の見知らぬ土地へ出かける」「知らない価値観をもった人に出会ってみる」などなど、今まで経験したことのない事に挑戦するという事、これは立派な「自分だけの冒険」です。

普段の生活では体験できない、触覚・嗅覚・味覚を刺激するような体験は、皆さんの生活にとても大切なことだと考えています。

現代のバーチャルリアリティに多い視覚・聴覚だけの世界にとどまらず、人間が人間らしく生きるために、人生を活性化する大切なアイテムを手にしましょう。

五感への刺激を求めてフィールドへ出かける準備をしていきましょう。

そして人間力豊かな自分を創って生きましょう!

今後も宜しくお願いします。

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著者:近藤謙司

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