フモトスミレ

静岡の里山・千葉山


里山の魅力がいっぱい詰まった山

千葉山には宝亀2(771)年に廣智上人が開山したと伝えられる智満寺があります。

そこへ至る尾川丁仏参道と伊太丁仏参道が島田市方面からあります。

どちらも丁目ごとに置かれた個性的な石仏を見ることが出来ます。

今回は尾川丁仏参道から登り、伊太丁仏参道を経て下山するコースをご紹介します。

島田駅から大津線の天徳寺行のコミュニティバスに乗って、尾川というバス停で降ります。

ここには駐車場はありません。石段を登り茶畑の脇がスタート地点です。

一丁ごとに石仏が置かれています。

石仏の台座には弘化二巳年四月と彫られています。

江戸時代末期1845年に置かれたことがわかります。

この石仏は全部で三十三体あり、一丁目の石仏には「紀伊 那智山」とあります。

一丁目の石仏

一つ一つの石仏が西国三十三ヶ所巡礼札所に見立てられていて、江戸時代、ここを歩いた人は憧れの西国三十三ヶ所を歩いたのと同じご利益があると考えられたのでしょうか。

また石仏の中には顔が削られたものや、袈裟懸けに切られて修復されたものもあります。

これは明治の廃仏毀釈によるものです。

道の所々に白い花が咲いています。クサイチゴやフモトスミレです。

フモトスミレ

もう少ししたらシャガが咲いてくることでしょう。

舗装道路に出て、15分ほど歩くと智満寺に到着します。

智満寺は天台宗のお寺で開創は奈良時代の廣智上人と言われています。

その後、源頼朝が復興させ、今川、そして徳川氏の保護を受けてきました。

木造の仁王像が立つ江戸時代初期の作と言われる仁王門をくぐると、国の指定重要文化財に指定されている総茅葺きの本堂です。

天正17年(1589)に徳川家康が建てたものとして、荘厳な感じがします。

智満寺から20分ほど登ると奥の院がある千葉山山頂です。

山頂付近には千葉山の十本杉と言われる樹齢800~1000年と云われる杉の巨木があります。

十本杉

現在は何本かの杉は倒れてしまい、10本はありませんが、それでもこんな身近な里山で杉の大木に触れる体験は滅多に出来ません。

若い女性の間ではパワースポットとして人気があるそうです。

杉の大木との出会いを楽しんだら、どうだん原へ向かいます。

道はしっかりしていますが、ここからペンションどうだんまで2、30分ほどです。

初めていかれる人は標識も少なく不安になるところかも知れません。

ですが、こういうところでこそ、コンパスを使いましょう。

コンパスと地図を見ながら、あらかじめ自分が進むコースから、外れていないか確認しながら歩く所です。

そのためにも余裕を持った計画を立てねばなりません。

ペンションどうだんからはまた石仏が現われてきます。

伊太丁仏参道です。石仏を数えながらどうだん原へ向かいます。

どうだん原には名前の通りドウダンツツジが群生しています。

春4月には白い釣鐘のような可憐な花が咲き、秋11月には真っ赤な紅葉を楽しむことが出来ます。

ドウダンツツジだけを目的に車でペンションどうだんまで来てそこから歩いて見に来る観光客も大勢います。

どうだん原から伊太丁仏参道の出口までは柏原への分岐を過ぎて1時間足らずです。

下山口には公営の温泉施設「伊太和里の湯」が待ってます。

温泉で汗を流して帰りましょう。

ここから本数は少ないですけどバスが島田駅あるいは金谷駅まで出ています。

里山の魅力がいっぱい詰まった千葉山を歩いてみませんか。

著者:掛川義孝

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