山へ行くことが決まったら、その日に合わせ、早寝早起き、体調管理など、子どもを巻き込んで生活も変えよう。
前日は楽しみな遠足と一緒で興奮して眠れない子もいるだろう。
大人はそうした点も考えて、行動は控えめを旨に。
家から山麓まで乗り物の中でゆっくり休ませよう。
登山前は準備体操をして、こわばった身体をほぐすこと。
大人も同じだが、靴ひもの締め方、リュックサックの調整、気温に合わせた着衣、日射に応じた帽子の着脱など細かく確認してほしい。
特に子どもの場合、リュックサックを背中に合わせるベルトの長さの調整と左右の荷の重さが均等になっていることに気を配りたい。
重さが片寄ると肩の神経を圧迫し、腕がしびれるなど深刻な症状に陥るので要注意だ。
著者:日本山岳ガイド協会理事長 磯野剛太