アライグマ

みんなで学ぶ、みんなで守る生物多様性① ~生物のコンサベーション~


私達は日常自然の中でウォーキング始まりハイキング~登山そしてクライミング、トレイルランニングなどを楽しんでいます。

しかしながら、爽快な景色や癒しを与えてくれる山や森や川などの自然環境があってこそのものであることを理解しておかなければなりません。

決して未来永劫この自然があるということではないのです。

ご存知のように「地球の生き物は40億年という長い歴史のなかで、さまざまな環境に適応して進化し、3,000万種ともいわれる多様な生きものが生まれました。

これらの生命は一つひとつに個性があり、全て直接に、間接的に支えあって生きています。

生物多様性条約では、生態系の多様性・種の多様性・遺伝子の多様性という「3つのレベル」で多様性があるとしています。」

これは環境省サイトの「みんなで学び、みんなで守る生物多様性」に詳しく紹介されていますので、自然に携わる仕事をしているガイドはもちろん、全国各地の自然学校で働く皆さまや普段「山登り」している方にぜひ一度は見ていただきたいものです。

環境省サイト「みんなで学び、みんなで守る生物多様性

 

今回はテーマがとても広くとても奥が深いのでシリーズとしては入口だけになりますが、簡単な趣旨とご紹介をさせていただき今後のご参考になればと思います。

上記の「3つのレベル」で多様性を具体的例として下記の3つがあるそうです。

①「生態系の多様性」として「白神山地に代表されるブナ林」「高知県の四万十川」などの河川「北海道釧路湿原」「石垣島のサンゴ礁」などいろいろなタイプの自然。

②「種の多様性」として「北海道のチシオタケの仲間」「ミツバチの受粉」「パラオのアオウミガメとギンガメアジ」「北海道知床のエゾヒグマ」など動植物から細菌などの微生物。

③「遺伝子の多様性」として「アサリ」「ナミテントウ」など同じ種でも異なる遺伝子を持つことにより、形や模様、生態などに多様な個性があります。

具体的に挙げられるとピンときますが、自然は守らないといけないのはわかっているけど、なぜなのかという視点をきちんと理解しておくと守る行動の一助にもなると思います。

そのなぜの発信もとは「生物多様性条約」にあります。

生物多様性は人類の生存を支え、人類に様々な恵みをもたらすもので生物に国境はなく、日本だけで生物多様性を保存しても十分ではありません。

世界全体でこの問題に取り組むことが重要といわれてます。

このため、1992年5月に「生物多様性条約」がつくられました。

もう24年も経過するわけですが果たして世界をはじめ日本国内でどのくらいの効果があり自然や種が守られてきたかはわかりませんが、間違いのないことは登山で歩く一歩一歩やトレランなどの道の踏みつけと写真を撮影する時の自然に対する気遣い、私達のし尿処理の問題、山小屋や休憩所の環境に与える問題など解決しなければならないことは膨大な量になるかと思います。

難しい課題が山積するわけですが、けっして私達は「自分の欲を優先」してはならないと思いますし「自分ひとりだけなら」「こんなにたくさんあるのだから」「誰も見ていないから」と思いがちですが気を付けたいものです。

さて、「生物多様性基本法」に基づいて地方公共団体でも「生物多様性地域戦略の策定」に努めることとされていて、これは皆さんのお住まいの地方自治体でも戦略として策定されています。

基本的な情報としてお住まいの地域で大切に守らなければならいないものは湿原なのか、森なのか、海辺の生物なのかがちゃんと目標化されています。

ぜひお住まいの地域の自然をまず知るという観点からも情報に触れていただくと大変これからの自然体験活動の中でも感謝の気持ちや満足度もアップしていくと思いますのでお勧めです。

主な私の山の活動範囲の関西でも京都府・滋賀県の琵琶湖周辺では自然が大変豊かなわけですが鹿の生息する「適正頭数は1万頭」といわれますが現在「7万頭」生息するといわれ農作物の甚大被害などもありますし、鹿だけではなく猿・イノシシにより貴重な高山植物もたくさんの群落地が消滅して心が痛みます。

鹿

これに加えて琵琶湖周辺や関西各地で最近問題なのは「外来種生物」なのです。

動物では「ハクビシン」「ヌートリア」「アライグマ」などが代表格ですが対策が急がれます。

ハクビシン

アライグマ

動物に限らず植物や虫などの広い「外来種生物」が生態の地域をどんどん広げています。

昨年も兵庫県の急峻な里山の頂上に人馴れした「ハクビシン」が住み着いており大変驚きました。

ハクビシン

 

六甲山の「イノシシ」などは大変有名で噛みつきや食べ物をザックなどから盗んだりと問題になっています。

しかしながら「どうすれば良いのか」がわかりません。

次回はではどのように、登山者として自然の中で活動していく上で対応したりすれば良いのかなどに触れていきたいと思います。

著者:土居剛

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