アドバイス

信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第69号」
◇みなさん、こんにちは。長野県庁2階にある、長野県山岳遭難防止対策協会事務局より、長野県内で発生した山岳遭難事故について報告します。○29年度 4月30日現在、56件(死者9人、行方不明4人、負傷者31人,無事救出24人)と…

雪山の安全のためにもう一度
一年間にわたり、「安全に山に登るためには」というテーマで当コラムに文章を書かせていただいたが、最終回となる今回、これまで書いてきた大事な点を、特に雪山にまとをしぼっておさらいしようと思う。1.行き先選びを間違えぬこと自分の実力に見合…

冬の低山の楽しみ ~ 楽しみは備えから(47)~
冬の低山は、それぞれの地域にもよるが、それなりの準備があれば、ゆとりを持ち行動できる。特に12月から1月の太平洋側の低山は、冬型の気圧配置の下では、晴天になる確率が高く、寒さは厳しくとも、風の通らない日だまりは、ほのぼのと暖かい。…

山の絶景写真を撮る・記録・共有する、そのポイント
山の想い出を①撮影する ②記録する ③共有する ④気づいてもらう ⑤満足するの5要素について考えました。私達が登山をする楽しみのひとつに「展望と絶景の想い出を残したい」というのがありますが、これはあくまでも自己満足ともいえるかもしれませ…

悪天候に学ぶ ~ 楽しみは備えから(46)~
専門に登山をする人であれば、天気が悪い時でも、その人の能力の範囲で行動することが多い。私が担当していた登山教室も同様、やりが降らない限り中止はないとしていた。雨、風、雪、等々の悪天候を経験することは、人間の対応能力と判断力を…

観天望気が手掛かり ~ 楽しみは備えから(45)~
天気予報を見る習慣ができたら、予報通りに天気が変化するかを、いつも確かめよう。気象庁がハイテク技術等を駆使した翌日の予報確率は80%以上(東京地方)なので、以前に比べると非常に精度が高い。日本全体や大きな地域での気象予報は、…

私が行くのをやめるとき~雪崩に対する私的注意ポイント~
初めて雪崩に流されたのは、6年間も在学していた大学をようやく卒業しようという3月、剱岳でのことだった。“卒業山行”には気合の入った登山がしたいと思い、仲間2人と鹿島槍ヶ岳天狗尾根から入山し、黒部川十字峡を渡って剱岳を目指す山行を計画…
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「ふるさとの山々 高きが故に貴からず」(43)大阪【共同通信社提供】
◇剣尾山(けんびさん)(大阪・能勢町=784メートル)◎北摂の名山 歴史味わい展望楽しむ大阪府北部地域を北摂と呼ぶ。この山はその中の能勢の里に位置し、関西百名山に挙げられる北摂を代表する名山だ。かつて山上には山岳寺…

観天望気を心がけよう ~楽しみは備えから(44)~
外に出たり、山に行ったりしたら、まず、空を見上げてぐるりと見渡そう。晴れている、曇っている、雨が降っている、などは一目瞭然だ。しかし、雲の種類、姿と呼び名まで覚えるのには、少々時間がかかりそうだ。空に浮かぶ雲、山間から湧き上がる…

天気予報に親しもう ~楽しみは備えから(43)~
天気は、地形と同様に、自然の中で安全に過ごすため、誰もが関心を持ち、理解する必要がある。特に秋から冬へ向かう山は晴天なら心地よいが、ひとたび荒れると命の危険に直面しかねない。天候の変化を予測することは非常に重要だ。地形や…